“低廉”の読み方と例文
読み方割合
ていれん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この界隈かいわいのことだから代価はしごく低廉ていれんである。あわれな女はその僅少な金をるために、自分の意志で、男と同伴して行く。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
今度の縊死者は、香料ブローカーと違って、極く快活な人物で、その陰気な部屋を選んだのも、ただ室料が低廉ていれんだからという単純な理由からでした。
目羅博士の不思議な犯罪 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
けだ斯様かやうな翻訳の大量生産はさういふ風に資本家と文人とに幸福を与へるのみならず、また世界の大思想大文芸を、極めて低廉ていれんな値を以て万象に頒与はんよするのであるから
翻訳製造株式会社 (新字旧仮名) / 戸川秋骨(著)