“企図”のいろいろな読み方と例文
旧字:企圖
読み方割合
きと50.0%
たくらみ21.4%
くわだて14.3%
たくら7.1%
もくろ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうだ。そうしたまえ。それが、うまくいくようなら、あなたの企図きとしている英国艦隊一挙撃滅戦えいこくかんたいいっきょげきめつせんも、うまくいくだろう」
全く何等の企図たくらみもなく、ひとりでにさういふ言葉が出たのであつた。すると看護婦は医者の許可を得たものか私の顔から敷布を取つて呉れた。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
そしてかくのごとき時にあたって、欧米の教師に依らずして、ただちに日本人自身の信仰的実験または思想を述べんと欲するがごときは大胆極まる企図くわだてであった。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
しかしのまんまるく太った子供の相撲取すもうとりのような男の顔を見ていると、彼が悪事を企図たくらむような種類の人間だとは思えなくなった。帆村は勢い率直な質問をこの男に向ってする勇気を得たのだった。
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と、冀北きほく征伐の征旅が、去年にも倍加した装備をもって、ここに再び企図もくろまれたのであった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)