あふの)” の例文
わがためらひてとみに答へざりしをみ、かれは再びあふのきたふれ、またあらはれいづることなかりき 七〇—七二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
補布つぎだらけな五六の蚊帳の隅つこに、脚を一本蚊帳の外に投出して、あふのけに臥てゐた。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
堅き岸の頂より、次のボルジヤ片側かたがはを閉す傾ける岩あるところにあふのきて身を投げいれぬ 四三—四五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
補布つぎだらけな五六の蚊帳かやすみつこに、脚を一本蚊帳の外に投出して、あふのけに臥てゐた。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
あふのきて地に臥せる民あり、またく身を縮めて坐せるあり、またたえず歩めるありき 二二—二四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)