“交趾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうし45.5%
こうち18.2%
コーチ18.2%
かうち9.1%
コーチン9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『本草綱目』に蒙頌もうしょう一名蒙貴もうきは尾長猿の小さくて紫黒色のもの、交趾こうしで畜うて鼠を捕えしむるに猫にまさるとあるを見て蒙倛もうきは蒙貴で英語のモンキーだ。
女の振り向いた方には三尺の台を二段に仕切って、下には長方形の交趾こうちはちに細きらんるがんとして、こうの煙りのたなびくを待っている。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
支那しな宝玉ほうぎょくや、印度インド更紗さらさや、交趾コーチものや、その南海なんかいそこかられたさんごなどでかざられていました。
北海の白鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
先日せんじつ歳暮せいぼまゐつたらまつうめ地紋ぢもんのある蘆屋あしやかま竹自在たけじざいつて、交趾かうちかめ香合かうがふ仁清にんせい宝尽たからづくしの水指みづさしといふので一ぷく頂戴ちやうだいしました。
七福神詣 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
チャボと名古屋交趾コーチンとを並べて鳴かせて見ても、神代の常世とこよ長鳴鳥ながなきどりの声音を、想像することはむつかしい。