“二肢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふたあし50.0%
ふたえだ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(今は山形県新庄しんじょうの雪害調査所の陳列室に在る)。一つはこれも長さ六尺に及ぶクシである。水溜みずためが二つってあって珍らしい。二肢ふたあしの自然木が左右の足となって支える。
全羅紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
長さ二間半にも余るだろうか、太いけやき一本で出来た二肢ふたあしの大きなきねが置いてある。十人も掛って二肢の所を踏みつけ、杵を上げては下ろす。重ねられた温突紙がその重みの下で出来上るのである。
全羅紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
遂に崇徳院すとくいんの御宇長承二年四月七日のうまの正中に母の秦氏悩むことなくして男の子を生んだ。その時紫の雲が天にそびえ、邸のうち、家の西に元が二肢ふたえだあって末が茂り、丈の高いむくの木があった。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)