乾麺麭ビスクィート)” の例文
が、それにしても、あまりに奇異な景観に、誰も彼も魂をうばわれ、乾麺麭ビスクィートを手に持ったまま、喰べることも忘れて、茫然と眺めいっていた。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
この三十五日間、絶えて変化のない一同の食糧だった乾麺麭ビスクィートと燻製のにしんを取り出して単調な朝の食事を始めた。一同の面には疲労の色が濃くあらわれていたが、みな元気だった。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)