“乾児”の読み方と例文
旧字:乾兒
読み方割合
こぶん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乾児こぶん衆に担がせ、いくらともなく出張って来、掛け小屋で大きな勝負をやる筈。拙者、明日は早々ここを立って、府中あそこへ参るつもりじゃ
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
大和民労会の五六十名、河井徳三郎や高橋金次郎の乾児こぶんなぞが血眼になったという面白い来歴があるが、古い話だからここには略する。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
乾児こぶんらしいのが、二、三十名は、たしかに、その附近に立っていた。そして、三人の若い者が、入札にゅうさつの紙と、矢立と、札箱を持ち廻って
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)