乾麺麭かんめんぽう)” の例文
彼等は、早朝から雪の曠野こうやを歩いているのであった。彼等は、昼に、パンと乾麺麭かんめんぽうをかじり、雪を食ってのどを湿した。
渦巻ける烏の群 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
しそれが恋とよばれるならば、彼の恋は不如意な恋だった。彼は、丘を登りしなに、必ず、パンか、乾麺麭かんめんぽうか、砂糖かを新聞紙に包んで持っていた。
渦巻ける烏の群 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
彼は乾麺麭かんめんぽうを一袋握って、あとから追っかけた。
渦巻ける烏の群 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)