“九鬼”の読み方と例文
読み方割合
くき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
フェノロサは同行の九鬼くき氏とともに、稀有けうの宝を見いだすかも知れぬという期待に胸をおどらせながら、執念深く寺僧を説き伏せにかかった。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
と、秀吉は黄昏たそがれの空を仰いでいとまを告げ出した。しかし信長は、陸路の危険もあるから帰りは船にのって夜をかけて帰れという。そしてその護衛は水軍の九鬼くき一族に命じよう。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はばかりながら、九鬼くき(隆一)へは別に書面を出しませんから、よろしく御伝言ねがいます。僕は一両日中には、ふたたびオーストリアへまいり、十月中旬ごろまで滞在のつもり。