“九郎兵衛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろべえ66.7%
くろうべえ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう想（おも）って見ると、金兵衛の家には美濃の大井から迎えた伊之助（いのすけ）という養子ができ、九太夫の家にはすでに九郎兵衛（くろべえ）という後継（あとつ）ぎがある。
夜明け前：01 第一部上 (新字新仮名) ／ 島崎藤村(著)
田畑のことは確かにもわからないが、この大荒れでは稲穂もよほど痛んだのではないかと言って、彼のそばに来てその心配を始めるのは問屋の九郎兵衛（くろべえ）だ。
夜明け前：02 第一部下 (新字新仮名) ／ 島崎藤村(著)
小田原の城主大久保加賀守（おおくぼかがのかみ）に仕えて、百五十石を食（は）んだ山浦丈太郎は、箱根の関所の役人をしている時、同役万田九郎兵衛（くろうべえ）の容易ならぬ非曲を発見し、面責して恥しめられ
大江戸黄金狂 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)