“後継”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あとつ36.8%
あとつぎ31.6%
あととり10.5%
あと5.3%
あとめ5.3%
こうけい5.3%
よつぎ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうおもって見ると、金兵衛の家には美濃の大井から迎えた伊之助いのすけという養子ができ、九太夫の家にはすでに九郎兵衛くろべえという後継あとつぎがある。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それで、お姫さまの命をすくってくれるものがあったら、おひめさまのおむこさんにして、王さまの後継あとつぎにする、というお布告ふれをだしたものです。
そもそも、わしがとこの息子をそそのかして、いくさへつれ出したのは、ここの悪蔵じゃないか。又八はな、本位田の家にとっては、大事な大事な、後継あととりじゃぞ。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後継あとが今もおありですか? お母さんのお里の」
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「老師がお亡くなりになった今日こんにち、必然的に後継あとめの問題が起こっておるであろう。イヤ、身どもが萩乃どのとひとこと話しさえすれば……」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
飯島好造は相変わらず多弁で、とかく話題を政治に向けがちだったが、その興味の中心は後継こうけい内閣ないかくの顔ぶれといったことにあるらしかった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
後継よつぎだけは! 後継だけは!)
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)