“中軍”の読み方と例文
読み方割合
ちゅうぐん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
己酉つちのととり(二十八日)……さらに日本やまと乱伍らんご中軍ちゅうぐんの卒を率いて進みて大唐の軍をつ。大唐、便すなわち左右より船をはさみてめぐり戦う。須臾とき官軍みいくさ敗績やぶれぬ。水におもむきて溺死しぬる者おおし。
金将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
妻児が呼ぶ頃は、夕立の中軍ちゅうぐんまさに殺到さっとうして、四囲あたりは真白いやみになった。電がピカリとする。らいが頭上で鳴る。ざあざあっと落ち来る太い雨に身の内たれぬ処もなく、ぐっと息が詰まる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)