“一燦”の読み方と例文
読み方割合
いっさん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、その猛射は、滅前の一燦いっさんだった。程なく、はたと止むと、城楼じょうろうの一端から、ボウと赤い焔がして、月の夜空へ濛煙もうえんを吐き出した。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その姿を見るとまた、消え際の灯の一燦いっさんのような、悲壮なものに十兵衛は胸打たれた。
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)