“一斑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっぱん90.9%
いつぱん9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「やはり御令嬢の御婚儀上の関係で、寒月君の性行せいこう一斑いっぱんを御承知になりたいという訳でしょう」と迷亭が気転をかす。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
予はただ一箇人いっこじんとして四十余年、先生との交際こうさい及び先生より受けたる親愛しんあい恩情おんじょう一斑いっぱんしるし、いささか老後ろうごおもいなぐさめ、またこれを子孫にしめさんとするのみ。
鴫沢は容易にその一斑いつぱんをもすいし得ざるなりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)