“一入”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとしお83.9%
ひとしほ15.3%
なお0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すさまじい相好そうごうですが、美しさは一入ひとしおで、鉛色に変ったのどから胸へ、紫の斑点のあるのは、平次が幾度も見ている、「石見銀山鼠取いわみぎんざんねずみとり」
御前様おんまへさまには追々おひおひあつさに向ひ候へば、いつも夏まけにて御悩み被成候事なされさふらふこととて、此頃このごろ如何いか御暮おんくら被遊候あそばされさふらふやと、一入ひとしほ御案おんあん申上参まをしあげまゐらせ候。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
両親ふたおやに対しては前よりも一入なお言わぬ。何処をあてともなく茫然ぼんやりとして溜息をつく。
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)