“よびおこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
喚起69.0%
呼起31.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新しいものを築きはじめるのに多分の興味と刺戟しげきとを感ずる彼女は、きわどいところで、思いもかけない生活の弾力性を喚起よびおこされたりした。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
自分はこの声の持主に、かつて着た久留米絣くるめがすりやフランネルの襦袢じゅばんを縫って貰った事もあるのだなとふとなつかしい記憶を喚起よびおこした。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それでもやっと呼起よびおこして、行って見ると卓子テーブルの上に、朱色のチョークで書いてある。——すぐ調べたが、窓のも出入口のドアもちゃんと閉まって鍵がかかっているのだ。
黒襟飾組の魔手 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
取出し大膽にも己が座敷へ立戻たちもど何氣なにげなきていにて明方近くまで一寢入しにはかに下女を呼起よびおこし急用なれば八ツ半には出立のつもなりしが大に寢忘ねわすれたりすぐに出立すれば何も入ず茶漬ちやづけ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)