“ひしお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
干潮33.3%
干汐16.7%
挫折16.7%
摧折16.7%
16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その巌から人の脊丈せだけを三ついだ位離れた海の中に、満潮みちしおの時には隠れて、干潮ひしおの時に黒犬の頭のような頭だけだすはえがあるが、そこにきれい女子おなごが、雪のような白い胸を出しているじゃないか
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
現れし干汐ひしおの石の玉藻かな
七百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
時に糸川老人の宿った夜はあたかも樹木挫折ひしおれ、屋根ひさし摧飛くだけとばんとする大風雨であった、宿の主とても老夫婦で、客とともに揺れ撓む柱を抱き、わずかに板形の残った天井下の三畳ばかりに立籠たてこもった
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
摧折ひしおれたるきずの今にいたむことしきりにして
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)
たでの穂にひしおかびをかき分けて 岱水たいすい
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)