“黴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かび90.9%
8.6%
カビ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて下から声かけられて、母親が板戸を締めはじめると、お庄もむっとかびくさい部屋から脱けて、足元の暗い段梯子を降りて行った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
夢の間に軒の花菖蒲はなしょうぶも枯れ、その年の八せんとなれば甲子きのえねまでも降続けて、川の水も赤く濁り、台所の雨も寂しく、味噌もびました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
・けさはお粥を煮るとて春のカビ
其中日記:03 (三) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)