“ばんこく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
万斛81.4%
万国4.7%
萬斛4.7%
萬國2.3%
万哭2.3%
万谷2.3%
萬国2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は、この深谷の幾千本針の針葉樹よりも、はた幾万斛ばんこくの水よりも、一寸の魚が、谷の感情を支配していないとは言えなかった。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
要するに教育者が注意すべきは、ける社会に立ち万国ばんこくに共通し得べく厳正にして自国自己及び自己の思想に恥じず、実際の人生に接して進み、世界人類に貢献するていの人物を造る事にるなり。
教育の最大目的 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
その暁にこそ、彼女は此の老人に向って無限の感謝と萬斛ばんこくの涙をそゝぐであろう。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
最早もはや煩縟くた/″\しくいふにおよばぬ、この不思議ふしぎなる海底戰鬪艇かいていせんとうていは、今日こんにち世界せかい萬國ばんこく海軍社會かいぐんしやくわいおいて、たがひその改良かいりよう進歩しんぽとをきそひつゝある海底潜行艇かいていせんかうてい一種いつしゆである。
きはめて重大ぢゆうだいなるまた單純たんじゆんなるものをのぞいては、萬國ばんこく共通けうつうのものはいのである。
出羽守へ万哭ばんこくのうらみのうちに、一村散りぢりばらばらに、住み慣れた田万里を捨てて村人は、他国に楽土を求めて、思いおもいに諸国へ落ち延びたのだった。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
彼が、司馬懿父子を捕捉して、きょうこそと、必殺を期していた計も、心なき大雨のために、万谷ばんこくの火は一瞬に消え、まったく水泡に帰してしまった。孔明のうらみは如何ばかりであったろう。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
背後はいごにひゞく萬国ばんこく資本家しほんか哄笑こうせふがおまへみゝたないのか