“せんしゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
泉州46.4%
千秋28.6%
撰集7.1%
仙州3.6%
仙集3.6%
先週3.6%
染習3.6%
蟾州3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京阪の迷信とともに、畿内きないの迷信もあわせて述べておこうと思う。まず、泉州せんしゅう堺市の南宗寺という寺に利休の碑があるそうだ。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
いつのにか経ってしまうのだがそのに限って、時間のたつのが遅いの何のって、——千秋せんしゅうの思とはあんな事を云うのだろうと、しみじみ感じました
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それは太閤さまが心血をそそがれました新玉集しんぎょくしゅうと申す連歌れんが撰集せんしゅう二十巻が、このお文倉に納めてありまして、わたくしもその御纂輯ごさんしゅうの折ふしには
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)
と云うのは、十歳の折乳母に死に別れてからは、時偶ときたまこの寮に送られて来る娘はあっても、少し経つと店に突き出されて、仙州せんしゅう誰袖たがそで東路あずまじなどと、名前さえも変ってしまう。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
交詢社の広間に行くと、希臘ギリシヤ風の人物を描いた「聖き森ボアサクレエ」の壁画の下に、五ツ紋の紳士や替り地のフロックコオトを着た紳士が幾組となく対坐して、囲碁仙集せんしゅうをやっている。
銀座界隈 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
これは詠唱曲アリアだ。火曜日かようびにお前が床にねころんでうたっていたあれだ。それから、行進曲マーチ先週せんしゅうだったね、もう一度やってごらんといっても、おもいだせなかったろう、あれだ。それから三拍子曲ミニュエット
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
この感覚鋭敏のときにあたり染習せんしゅうせし者は、長ずるに及んでこれをあらためんとほっするもべからざる、なお樹木の稚嫩ちどんなるとき、これを撓屈とうくつすれば、長ずるにおよんでついにこれをなおくすべからざるがごとし。
教育談 (新字新仮名) / 箕作秋坪(著)
岩瀬肥後は名を忠震ただなりといい、あざなを百里という。築地つきじに屋敷があったところから、号を蟾州せんしゅうとも言っている。心あるものはいずれもこの人を推して、幕府内での第一の人とした。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)