“しょうすい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ショウスイ
語句割合
憔悴80.5%
将帥7.3%
憔忰3.3%
小水0.8%
小翠0.8%
悄悴0.8%
悄衰0.8%
惟悴0.8%
憔衰0.8%
漳水0.8%
漿水0.8%
焦瘁0.8%
焦遂0.8%
譙水0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
汚い着物に引きかえて、顔丈けは、汚れてもいなければ、栄養不良の為に憔悴しょうすいしてもいなかった。目鼻立ちのよく整った、真白な肌。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
と、いまや三軍の将帥しょうすいとしての決戦を期すと共に、自分一個と宿敵尊氏との、最後の対決も明日に迫ッたものと思い、退路の馬上、人知れずくちをかんだ。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何度も会っているうちに、B教授のどことなくひどく憂鬱ゆううつ憔忰しょうすいした様子がいっそうはっきり目につきだした。
B教授の死 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
下のほうからっぽい小水しょうすいの湯気につつまれ、でも彼の表情は、微動だにしない。ぼくはあきれ、半ば感嘆して、でもボタンをはめながらウロウロとそこを離れたくなかった。
煙突 (新字新仮名) / 山川方夫(著)
その顔なりかたちなりが仙女せんじょのように美しかった。二人は喜んで名を訊いた。女は自分達の姓は、少女の名は小翠しょうすいで、年は十六であるといった。そこで少女を買い受ける金のことを相談した。
小翠 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
あれで悄悴しょうすいしていなかったら、貴人きじんの顔だよ。それから例の心霊実験会だ。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
眼の下にくろずんだくまができている、脂気のぬけたかさかさした皮膚、白っぽく乾いている生気のない唇、骨立って尖ってみえる肩など、思わずそむきたくなるほど悄衰しょうすいした姿であった。
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
どんなに惟悴しょうすいしておられるだろう、どんなに絶望的な老後をかなしまれているだろう。そう上人のすがたを想像していた月輪禅閤は
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
酒井は酒井で憔衰しょうすいした元気の無い顔を曇らせては矢張り遠くから私達の様子をじっと眺めて居るのでした。
温室の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
もし呉を平げたあかつきには、かの漳水しょうすい殿楼うてな——銅雀台どうじゃくだいに二女を迎えて、共に花鳥風月をたのしみながら自分の英雄的生涯の終りを安らかにしたいものだと、今なお心に夢みているのだった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その漿水しょうすいの発散は、光線の層積は、まだ私の目には浮んで来ない。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
ワキとの懸合かけあいに入ると、やっと朔造氏が気息をつくろって顔色蒼然たるまま謡い出し、山伏舞を勤め終ったが、その焦瘁しょうすい疲労の状は見るも気の毒な位であった。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
李適之りてきし汝陽じょよう崔宗之さいそうし蘇晋そしん張旭ちょうぎょく賀知章がちしょう焦遂しょうすい、それが杜甫と李白とを入れ、八人の団体が出来上ってしまった。
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その後曹操が十歳で譙水しょうすいに浴して蛟を撃ち退け、後人が大蛇に逢うて奔るを見て、われ蛟に撃たれて懼れざるに彼は蛇を見て畏ると笑うた。