“インキ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:いんき
語句割合
印気50.0%
墨汁33.3%
洋墨11.1%
印氣5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは印気インキの助けを借らないで、鮮明な印刷物をこしらえるとか云う、ちょっと聞くとすこぶる重宝な器械についてであった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
十七八歳の頃から「詩人」といふ言葉が、赤墨汁インキのやうに私の胸に浸み込んだ。「天才」といふ言葉が、唐辛子のやうに私の頭を熱くした。
いろ/\の言葉と人 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
原稿の上に額の汗が落ちて洋墨インキの滲むやうな事も度々ある有樣は、なさけなくもあり、又悲壯でもあつた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
それは印氣インキたすけをらないで、鮮明せんめい印刷物いんさつぶつこしらえるとかふ、一寸ちよつとくとすこぶ重寶ちようはう器械きかいついてであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
いろ普通ふつうくろであるが、手加減てかげん次第しだいあかにもあをにもなるから色刷いろずりなど場合ばあひには、かわかす時間じかんはぶけるだけでも大變たいへん重寶ちようはうで、これ新聞しんぶん應用おうようすれば、印氣インキ印氣インキロールのつひえ節約せつやくするうへ
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)