“よすみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
四隅89.7%
四角10.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぬすんだつちわけぢやねえが、ふたとつてところなんだよ」さういつてばあさん風呂敷ふろしき四隅よすみつかんで圍爐裏ゐろりそばつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
しまいには、畳のへりの交叉したかどや、天井の四隅よすみまでが、丁度刃物はものを見つめている時のような切ない神経の緊張を、感じさせるようになった。
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
下へおかれるやいな、高氏へびかかった。彼は身を交わしつつ、鎖の端を持って、勝負庭の四角よすみに立っている地鎮柱じちんばしらのぐるりをまろび転び逃げ廻った。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
へや四角よすみが寝ていられないほど明るくなって、外部そとに朝日の影がち渡ると思う頃、始めて起き上った津田のまぶたはまだ重かった。彼は楊枝ようじを使いながら障子しょうじを開けた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)