“やまいも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山芋54.5%
薯蕷27.3%
山薯9.1%
病持9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
要するに山芋やまいもうなぎすずめはまぐりとの関係も同じで、立会たちあいのうえで甲から乙へ変化するところを見届けぬかぎりは、真の調書は作成しえなかった道理である。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
振向いて見たがんにも居ないから、墓原はかはらへ立帰って見たが、墓には何も変りがない、はて何じゃろうと段々探すと、山の根方の藪ん中に大きな薯蕷やまいもが一本あったのじゃ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
彼は山薯やまいも掘りといった恰好で、また事実、背負い籠の中に三本ばかり、山薯を掘って持っていたが、それをすきといっしょに土間へおろすと
風流太平記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「これっ智深。おまえはどうも困ったやつ。察するに病持やまいもちだな」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)