“もんじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
文章57.1%
文状28.6%
悶情14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若い文章もんじょう博士の日野資朝(以前、彼は文章博士だった)が、西園寺内大臣の眼の下へ、一匹の老いさらばえた汚い痩せ犬を曳いて来て、こう皮肉った。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おのおのその柄の底に水火文状もんじょう合符がっぷを秘めたまま、星うつり物かわるうちに、幾代か所有主をかえ、何人もの手を経たのちに、いつの世からか神変夢想流剣道の指南
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
要するに、盲動もうどうだった。——帰りがけの鳥越城における空巣稼あきすかせぎの程度では、その消耗も士気の挫折ざせつも埋まるはずもないほどな打撃である。殊に、かれの悶情もんじょうは、ゆべくもなかった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)