文章もんじょう)” の例文
後に保胤の弟の文章もんじょう博士保章の子の為政が善滋かもと姓の字を改めたのも同じことであって、為政は文章博士で、続本朝文粋しょくほんちょうもんずいの作者の一人である。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
若い文章もんじょう博士の日野資朝(以前、彼は文章博士だった)が、西園寺内大臣の眼の下へ、一匹の老いさらばえた汚い痩せ犬を曳いて来て、こう皮肉った。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
延喜といえば今から千十余年の昔ですが、その頃の文章もんじょう博士三善清行の上奏の文によると、当時の天下の民の三分の二は、みなこの偽法師仲間であったとあります。
綾麻呂 有難ありがとう。充分に気をつける。お前も充分健康に留意して、無理をしない程度に、「文章もんじょうの道」を一生懸命に研鑚けんさんするんですよ。一日も早く偉くなって、お父さんを安心させておくれ。
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)