“めじる”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
目標50.0%
眼印50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
松だの杉だのばかり多い村中で、孝之進の家の目標めじるしのようになっていたのを、今伐り倒すことは、不如意な暮し向きを公然発表するようで気も引けた。
日は輝けり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
貨車に荷を積み込むときや、着いてからまた荷別けのとき、その他私らの立会いでするべきことも、皆私はしないつもりであるから、荷の目標めじるしをしておかなければならぬ。
ことに、あれほど彼の網膜にきついた映像に見誤りがあるはずはない。なによりもその「異様に長い黒の外套がいとう」が眼印めじるしとなって、パッカアは一眼でそれと判別した。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
五百兩持出させた晩、竹竿たけざをで菊次郎をなぐり殺したが、五百兩といふ小判を持ち運ぶ工夫はない、お銀は舟は漕げないから、川に沈めて竿を立てて眼印めじるしにして置いたのだ。