“ほうしむしゃ”の漢字の書き方と例文
語句割合
法師武者100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いかに藤吉郎でも、二日二晩の不眠不休をつづけている飢餓きがの兵を用いて、法師武者ほうしむしゃの数知れない伏兵を打ち破ろうなどとは思わない。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
芸者の揃いの手古舞てこまい姿。佃島つくだじま漁夫りょうし雲龍うんりゅう半纏はんてん黒股引くろももひき、古式のいなせな姿で金棒かなぼうき佃節を唄いながら練ってくる。挟箱はさみばこかついだ鬢発奴びんはつやっこ梵天帯ぼんてんおび花笠はながさ麻上下あさがみしも、馬に乗った法師武者ほうしむしゃ
と、白旗しらはたみやうらから、よろばいだした法師武者ほうしむしゃがある。こなたの混乱こんらんに乗じて、そこなる馬に飛びつくやいな、死にものぐるいであなたへむかって走りだした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いかにも、伊那丸さまのお傅人もりびと、木隠龍太郎という者でござるが、もしや、貴殿きでんは、このなかへ逃げこんだ血まみれなる法師武者ほうしむしゃのすがたをお見かけではなかったか」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)