“ひゃくせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
百姓80.0%
百世20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
諸子のためこの事を講ぜんには、藩王たるものは、上は天子を尊み、下は百姓ひゃくせいし、国家の藩輔はんぽとなりて、天下の公法をみだす無かれと言うべきなり、かくの如くなれば則ち太子たるものは
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
小僧行基及びその徒弟等、街衢がいくにて妄りに罪禍を説き、朋党を構えて指臂しひ焚剥ふんぱくせしめ、諸家を歴訪仮説して強いて余物を乞い、聖道を詐称し百姓ひゃくせいを妖惑する。ために道俗擾乱じょうらんし四民は業を棄てる。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
端粛とは人間の活力の動かんとして、未だ動かざる姿と思う。動けばどう変化するか、風雲ふううん雷霆らいていか、見わけのつかぬところに余韻よいん縹緲ひょうびょうと存するから含蓄がんちくおもむき百世ひゃくせいのちに伝うるのであろう。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)