“ひっかか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引抱40.0%
引掛30.0%
引懸30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と天幕に入ると、提げて出た、卓子を引抱ひっかかえたようなものではない、千じんの重さに堪えないていに、大革鞄を持った胸が、吐呼吸といきを浪にく。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
どうしたんだって聞くと、裏のうちへ背戸口から入った炭屋の穿はきかえたのが、雪が解けて、引掛ひっかかったんじゃあない……乗ってるんだって——
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「娘の髪が余りキチンとしていますぜ。ちっとも乱れていませんが、能く蘆の間で引懸ひっかからなかッたもので」
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)