“ひごふ”の漢字の書き方と例文
語句割合
非業100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕も本所ほんじよに住んでゐたとすれば、恐らくは矢張やはりこの界隈かいわいに火事を避けてゐたことであらう。従つて又僕は勿論、僕の家族も彼等のやうに非業ひごふの最後を遂げてゐたかも知れない。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
此世にだ伯母一人をひ一人と云ふのぢや無いか、——亭主には婚礼もせずにかれる、お前の阿父おとつさんの様な非業ひごふな最後をする、天にも地にも頼るのはお前ばかりのだ——まあ、之を御覧よ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
つひ非業ひごふ最後さいごげるのである。