“ぱなし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千代子は「おおいやだ」とぱなしにして、さっさとまた並等なみとうを通り抜けた。宵子よいこかまは上等の一号というので、扉の上に紫の幕が張ってあった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
嘘を吐きっぱなしにして済ませられるなら、思い切って、嘘を吐く事にしたろうが、とにかく今切符を買うと云う間際まぎわで、吐けばすぐ露現ろけんしてしまうんだから始末がわるい。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「こんな馬鹿っぱなしはこれっくれえでたくさんだ。潮がもうずいぶんさして来たぜ。さあ、ホーキンズ船長、己の指図する通りにやるんだ。そうすりゃ船はすぐに走り出して片附いちまおうぜ。」
又「へえ……まことにながぱなしを致しまして」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)