“はだざわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
肌触66.7%
膚触33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夏の夜更よふけの、外は露気を含んで冷や冷やと好い肌触はだざわりだけれど部屋の中は締め込んでいるのでむうっと寝臭い蚊帳かやの臭いに混ってお前臭いにおいが
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
磊落らいらくで、話上手で、肌触はだざわりのよいところを発揮したが、酒はこの前よりも多量に飲み、食後も盛んにウィスキーのグラスを傾けつつ諧謔かいぎゃくろうしてむことを知らないので
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
蒼白あおじろい顔も、もう酔ったようにかッいきおいづいて、この日向で、かれこれかんの出来ているらしい、ペイパの乾いたびん膚触はだざわりもあたたかそうな二合詰を買って、これを背広のわきへ抱えるがごとくにして席へ戻る
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)