“なんぎやうくぎやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
本山とす
出羽國羽黒山派は
天台宗にて
東叡山一
品親王を以て本山と仰ぎ奉る故に山伏とは
諸山修行の
修學の名にて
難行苦行をして野に伏し山に
宿し
戒行を
始め村中の
厚き思し
召の程は
有難く幼年の
私しの身に取ては此上もなき
仕合に存じ奉つり
早速御受すべき處なれど
師匠が
存命中申聞せ候には
凡山伏と云者は日本國中の
靈山靈場を
廻り
難行苦行を
繼候樣
村中相談の上申聞候に
渠は
幼年ながら
發明にて我々へ申候には
山伏は
艱行苦行する者にて幼年の私し未だ
右等の
修行も致さず候へば
暫く
他國致し
苦行を修め候上
立戻り
師匠の
跡を