“なこうどやく”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
媒人役	37.5%
媒妁役	25.0%
媒介役	12.5%
媒妁人役	12.5%
媒灼人役	12.5%

媒人役

で、やがてお縫との結婚にも、媒人役（なこうどやく）はぜひこの人とされていただけに、逸早（いちはや）く、彼もまた使いに接して、何事かと、馳けつけて来たものであろう。

大岡越前 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

媒妁役

亀屋（かめや）の旦那（だんな）、おれとお吉（きち）と婚礼の媒妁役（なこうどやく）して呉れたを恩に着せるか知らぬが貴様々々は廃（よし）て下され、七七四十九が六十になってもあなたの御厄介（ごやっかい）になろうとは申（もうし）ませぬ、お辰は私の姪

風流仏 (新字新仮名) ／ 幸田露伴(著)

媒介役

内輪だけの式を挙げるというその当日には媒介役（なこうどやく）のその世話人夫婦と一緒に、お増夫婦もついて行った。

爛 (新字新仮名) ／ 徳田秋声(著)

媒妁人役

作右衞門どん行ってくれと云う訳で、己（おれ）が媒妁人役（なこうどやく）しなければなんねえてえ訳で来ただ

真景累ヶ淵 (新字新仮名) ／ 三遊亭円朝(著)

媒灼人役

何も謝罪（あやま）る事アねえ。機嫌よくお盃を受けろというのだ。ええ、忌々しい、めそめそ泣いてばかりいやあがる。これお録、媒灼人役（なこうどやく）だ。ちと、言聞かしてやんな。

活人形 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)