“どら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
銅鑼85.0%
銅羅7.0%
4.0%
2.0%
放蕩1.0%
銅銭1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
銅鑼どらが鳴ってから一件の背広を届けに、兄が、母の表現を借りると、スルスルとましらのように、人波をかきわけ登ってきてくれました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
最初の銅羅どらが暁を破ると見送人達は鉄梯子てつばしごを下りて対岸に並ぶと、二度目の銅羅と一斉にわめき出す。
孟買挿話 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
「幾階か持ちて行くべき。」とどらの如く叫びし馭丁は、いち早く登りて梯の上に立てり。
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
めえんとこの息子どんはおとなしくって仕合しやわせだが、おらのうち新太しんたの野郎なんざア、ハア放蕩どらべえぶって、川崎しゅくべえ往ってハア三日も四日も宅へ帰らねえで困るが
この船には、初盆の遺族、来賓、主催者等が乗り、十数人の僧侶がならんで、読経をする。銅銭どら、鉦、木魚の音。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)