“どうち”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
同地	40.0%
童稚	40.0%
同知	20.0%

同地

誰（たれ）も食（しよく）する者（もの）なかりしが、金澤（かなざは）の人（ひと）の行（ゆ）きて、此（こ）れは結構（けつこう）と豆府（とうふ）の汁（つゆ）にしてつる／＼と賞玩（しやうぐわん）してより、同地（どうち）にても盛（さかん）に取（と）り用（もち）ふるやうになりて、それまで名（な）の無（な）かりしを金澤茸（かなざはたけ）と稱（しよう）する由（よし）。實説（じつせつ）なり。

寸情風土記 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花(著)

童稚

時平ときけば此　御神を讒言（ざんげん）したる悪人なりとて、其悪千古に上下して哥舞妓（かぶき）狂言にも作りなし、婦女子も普（あまね）く知る所なれど、童稚（どうち）女子（ぢよし）はその実跡（じつせき）をしれるが稀（まれ）なり。

北越雪譜：03 北越雪譜初編 (新字旧仮名) ／ 鈴木牧之、山東京山(著)

同知

呉は同知（どうち）という官職を帯びて、大いに勢力を有しているので、彼も強（し）いて争うわけにも行かなくなったと見えて、結局渋々ながらその猴を呉に譲ることになった。呉は謝礼として白金十両を贈った。

中国怪奇小説集：13 輟耕録（明） (新字新仮名) ／ 岡本綺堂(著)