“つやこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
艶子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やっこさん又やっているな」会計係の野田幸吉のだこうきちとタイピストの瀬川艶子つやことが、席を並べてヒソヒソ話し合っているのを見ると、北川は意地の悪い微笑ほほえみを浮べて、その方へ近づいて行った。
早子はやこと云ふのは顏は痩せてゐたけれども目をつぶつたりすると印象の強い暗い蔭が漂つた。そうして口豆くちまめな女だつた。艶子つやこと云ふのがゐた。顏の輪廓の貞奴に似た高貴な美しさを持つてゐた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
はちす花片はなびらの形したる、石の面に、艶子つやこ之墓と彫りたるなり。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)