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つひや
さいはひに、
火の
粉でない。
私は
柳川を
恩人だと
思ふ——
思つて
居る。もう
一歩來やうが
遲いと、
最早言を
費すにおよぶまい。
我越後のごとく
年毎に
幾丈の雪を
視ば
何の
楽き事かあらん。雪の
為に
力を
尽し
財を
費し千
辛万
苦する事、
下に
説く
所を
視ておもひはかるべし。
垣を引き捨て塀を蹴倒し、門をも
破し屋根をもめくり軒端の瓦を踏み砕き、唯一
ト揉に屑屋を飛ばし二
タ揉み揉んでは二階を捻ぢ取り、三たび揉んでは
某寺を物の見事に
潰し崩し