“つくりつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
作付25.0%
造付25.0%
造作25.0%
造着25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葬儀でもした後と見え、祭壇をこしらえた一段高いところに作付つくりつけの燭台に蝋燭が燃え残り、床の上には棺に供えた団子トワンツーや供養の金箔紙ターキン白蓮花びゃくれんげの仏花などが落ち散って無残に踏躪ふみにじられている。
叔母に一礼して文三が起上ッて、そこそこに部屋へ戻ッて、しつの中央に突立つったッたままで坐りもせず、やや暫くの間と云うものは造付つくりつけの木偶にんぎょうの如くに黙然としていたが、やがて溜息ためいきと共に
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
そう言って、たずさえて来た支那蝋燭を入念に物差で測り、適当な長さに切縮めると、それを机の上に造作つくりつけた燭台の上に立て、まわりの灯火あかりことごとく吹消してから、支那蝋燭にゆっくりと火を点した。
それ不思議ふしぎいが、如何いかひとおそれねばとて、鶏冠とさかうへで、人一人ひとひとり立騒たちさは先刻さつきから、造着つくりつけたていにきよとんとして、爪立つまだてた片脚かたあしろさうともしなかつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)