“たまきず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
弾傷71.4%
弾疵28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
棒に縛られて舁がれてゆくこの高雅な山のさちは、まるで童話の中の不仕合せな王子のやうに慎ましく、痛ましい弾傷たまきずは見えなかつたけれど、いかめしい角のある首が変なところへ挟まつたまま
測量船 (新字旧仮名) / 三好達治(著)
五日の間に、すっかり踵の弾傷たまきずは悪化していたのだ。
流行暗殺節 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
昌景自身冑の吹返ふきかえしは打砕かれ、胸板、弦走つるばしりの辺を初めとして総て弾疵たまきず十七ヶ所に達したと伝えるから、その奮戦の程が察せられる。
長篠合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
赤大名の城が落ちて、木曾殿打たれたまいぬ、とどぶの中で鳴きそうな、どくどくのあわせつま、膝を払って蹴返した、太刀疵たちきず、鍵裂、弾疵たまきず、焼穴、あられのようにばらばらある、なりも、ふりも、今の先刻さき
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)