“そこい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
底意80.0%
其所13.3%
6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
がただし、江戸人士は、悪罵や皮肉は呈しても、めったに讃辞を送らない。殊にかれらは常に反官的であり、武士階級への反感がその底意そこいとなっている。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おや、此所こゝらつしやるの」と云つたが、「一寸ちよいと其所そこいらにわたくしくしが落ちてなくつて」と聞いた。くし長椅子ソーフアあしところにあつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ふみをばいなという字にて起したり。否、君を思う心の深きそこいをば今ぞ知りぬる。君は故里ふるさとに頼もしきやからなしとのたまえば、この地にき世渡りのたつきあらば、とどまりたまわぬことやはある。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)