“すいち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
推知50.0%
猜知50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すでに漁業にたくみなりと云へば舟の類のそんせし事推知すいちすべき事なるが、アイヌは又此事に付きても言ひ傳へを有せり(後回に細説さいせつすべし)(未完)
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
人間の性質が碁石の運命で推知すいちする事が出来るものとすれば、人間とは天空海濶てんくうかいかつの世界を、我からと縮めて、おのれの立つ両足以外には、どうあっても踏み出せぬように
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
げん土器どき底面中ていめんちうには網代形あじろかたあと有るもの有り、土器形状模様もよう中には明かに籠の形をしたるもの有り、コロボックルが籠のるいを有せし事は推知すいちし得べきなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
食物を或るはあつものを作る事の有りしをも推知すいちせらる。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
そこで政宗が北条氏の様子をも上方勢の様子をも知り得る限り知ろうとして、眼も有り才も有る者共を沢山に派出したことは猜知すいちせられることだ。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
帝の同寓どうぐうするところの僧、帝の詩を見て、ついに建文帝なることを猜知すいちし、その詩をぬすみ、思恩しおん知州ちしゅう岑瑛しんえいのところに至り、われは建文皇帝なりという。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)