“じんずうりき”の漢字の書き方と例文
語句割合
神通力100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なかには、やりや、鉄砲てっぽう用意よういしておいて、きたら退治たいじしてやろうとちかまえているものもありましたが、神通力じんずうりきましたあかトラは、なかなか人間にんげんにははいりませんでした。
花の咲く前 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかるに一度ひとたびこの器械的の労力が金に変形するや否や、急に大自在だいじざい神通力じんずうりきを得て、道徳的の労力とどんどん引き換えになる。そうして、勝手次第に精神界が攪乱かくらんされてしまう。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ああなると神通力じんずうりきを得ておいでなさるから、とても外面うわべだけを飾って出たところで仕方がありませんな
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)