“しりびと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
知人87.2%
知己8.5%
知己人2.1%
識人2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「俺はこちらに縁辺もなし、訪ねてやる知人しりびととてもない。ま、留守は俺がしているから、今夜が最後だ、何方いずかたへなりとも行ってこられい」
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
小林の知己しりびとでこのごろ政府からひどく睨まれている有名な某文学者の手になった翻訳である。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
たゞさるべきやと申さるゝに段右衞門假令たとへ如何樣いかやうの證據御座候共其儀は一向に覺え無之これなく候と云張いひはるにぞ然らば汝ぢ其三五郎と申者知人しるびとにては無やと有に段右衞門其者そのものは私し儀以前幸手宿に住居のみぎ知己人しりびとには御座れ共別にうらみもなき事ゆゑ殺すべきいはれ更に御座なく候と申立るにより大岡殿かさねて其三五郎つまふみと申者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
生計くらしはますます困って来る。八月の中旬なかばとなった。或日万作が識人しりびとで同じ島の勘太郎という男が尋ねて来て、斯ういう話をした。
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)