“しょうが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生姜51.7%
生薑19.0%
漳河6.9%
5.2%
苼莪5.2%
小我3.4%
小河1.7%
小雅1.7%
生芽1.7%
生葰1.7%
薑荷1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたしは顔も洗わずに、湿った土の上へ一足、片折戸を開けて飛出すと、向うの大百姓の家のお嫁さんが生姜しょうがせきでせっせと洗っていた。
生薑しょうがをたくさん刻み込んで煮つけたのは通常どこでもやることだが、どこで食っても大概食えるものである。出雲の地方では、これに酒粕を入れて煮る。
田螺 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
「もし、射損じたものは、罰として、漳河しょうがの水を腹いっぱい呑ますぞ。自信のないものは、今のうちに列から退がれ。そしてこれへ来て罰盃ばっぱいを飲め」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
下からはまた二十本も三十本もの手を一度にげて、みんな仙太郎さんの方を向きながら、ろんじだのがれんだのという符徴ふちょうを、ののしるように呼び上げるうちに、しょうが茄子なすとう茄子のかご
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
秋口あきぐちになるほど追い追い寸が伸びるのであるが、小さいうちは塩焼にもフライにも都合が悪いので、素焼きにして二杯酢にけ、苼莪しょうがを刻んだのをかけて、骨ごと食べるより仕方がない。
猫と庄造と二人のおんな (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
私は労働の喜悦を許さない金権下の社会と、あの利慾りよくより知らない資本制度と、そうして小我しょうがを出ない個人主義とが、工藝の美に対し全く相容れないものであることをすでに述べた。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
兵法へいほうに申す、小河しょうがひがしにあるを田沢でんたくといい、流水りゅうすいみなみにあるを青龍せいりゅうとよび、西に道あるを朱雀すじゃくづけ、北に山あるを玄武げんぶ、林あるを白虎びゃっこしょう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小雅しょうがの一章になって、児玉は村を去ってしまって、もはやいて学ぶべき師もなかった。馬籠の万福寺には桑園和尚そうえんおしょうのような禅僧もあったが、教えてまない人ではなかった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
帰途かえりは、めっかち生芽しょうがとちぎばこがおみやげ、太々餅だいだいもちも包まれている。
Wiere あの食料品店へよって、大野さんに送るものタクワン3、うに2、支那生葰しょうが一、シリアの糖菓というものを送らせる。これですっかり義理をすましたつもりで肩が軽くなった。
わが庭広からず然れども屋後おくごなほ数歩の菜圃さいほあまさしむ。款冬ふきせりたでねぎいちご薑荷しょうが独活うど、芋、百合、紫蘇しそ山椒さんしょ枸杞くこたぐい時に従つて皆厨房ちゅうぼうりょうとなすに足る。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)