しょうが)” の例文
正餐には日本で最も美味な魚である鯛、新しい薩摩芋、やわらかくて美味な塩づけのしょうがの根、及び一種の小さな瓜と梅干とが出た。
下からはまた二十本も三十本もの手を一度にげて、みんな仙太郎さんの方を向きながら、ろんじだのがれんだのという符徴ふちょうを、ののしるように呼び上げるうちに、しょうが茄子なすとう茄子のかご
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
山葵わさびの辛きはしょうがの辛きに如かず。(八月一日)
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
食事は素晴しく、私も追々日本の食物に慣れて来る。私は砂糖で煮た百合の球根と、塩にしたしょうがの若芽とを思い出す。
またやわらかくて美味な、焙った魚——真鰺まあじ——の大きな切身と、塩漬にしたしょうがと大根との薄片、及び何かの青い葉の束とを入れた、別の皿がついている。