“しずり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
倭衣33.3%
倭文33.3%
倭文布33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは黒と白と市松模様いちまつもよう倭衣しずりを着た、容貌ようぼうの醜い一人の若者が、太い白檀木しらまゆみの弓を握って、時々切って放すとがり矢であった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
殊に赤と白と三角模様の倭衣しずりそでをまくり上げた、顔中かおじゅうひげうずまっている、せいの低い猪首いくびの若者は、誰も持ち上げない巌石を自由に動かして見せた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
室の中を見ると、狛錦こまにしきくれあや倭文しずりかとりたてほこゆきくわなどのの盗まれた神宝があった。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
常陸ひたちの国の天羽槌雄神が作った倭文布しずりの帯だけが、ちらりと女神の腰に艶なる人界の色をあやどる。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)