“こやつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コヤツ
語句割合
此奴91.4%
個奴1.7%
此女1.7%
此輩1.7%
此馬1.7%
這奴1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そう法水に宣告されてしまうと、つい今しがた此奴こやつとばかりに肩口を踏みにじった熊城でさえ、そろそろ自分の軽挙が悔まれてきた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
うりに来る支那人にあったのです何より先に個奴こやつに問うが一番だと思いましたから明朝沢山に筆を買うから己の宿へ来て呉れと言附て置ました
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
荻沢は心の中にて(個奴こやつ馬鹿の様でも仲々抜目が無いワえ)と少し驚きながら「それからうした(大)谷間田は之を ...
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
天の探女姫を縄にて縛りたり、夫婦驚きてこれを援け天の探女を縛り、此女こやつすすきの葉にてかんとて薄の葉にて鋸きて切り殺しぬ
『親兄弟も喜ぼうバイ、此輩こやつどもが死んだと聞いたならホッとしよろう』
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
此馬こやつに一汗かかせてくれよう」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
お雪の姿を隠したは、この家の内に相違ないぞ、這奴こやつ! 小川山しょうせんざんの妖怪ござんなれと、右から左へ、左から右へ取って返して、小宮山はこの家の周囲まわりをぐるぐると廻ってうかがいましたが
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)