“こひぐち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鯉口90.0%
筒袖10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柔和さうに見えた小六郎が、打つて變つた激怒げきどに身を顫はせて、一刀の鯉口こひぐちをきつて詰め寄るのでした。
覆面の武士は、三人の供を後ろに追ひやるやうに、刀の鯉口こひぐちを切つて平次の前に立はだかつたのです。
黒繻子くろじゆすえりのかゝつたしま小袖こそでに、ちつとすきれのあるばかり、空色そらいろきぬのおなじえりのかゝつた筒袖こひぐちを、おびえないくらゐ引合ひきあはせて、ほつそりとました。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
圓髷まるまげつて、筒袖こひぐちひとを、しかし、その二人ふたりかへつて、およねさんを祕密ひみつかすみつゝみました。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
わたしはおよねさんが、筒袖こひぐちやさしいで、煙管きせるつのをひました。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)